IFTTTとLine message apiとの連携
以前、Line botの作り方を示しました。Line botはLine message apiを利用して実現しています。
さて、この場合はLineから送られてきたメッセージに何か返答をすることができますが、Line@の管理者からは能動的に何か送ることはできません。
実際はLine@から何か送りたい場合があると思います。例えば、IFTTTというサービスと連携させてLine@に何か投稿したいとか。
ちなみにIFTTTはネットワークのサービスを連携させるサービスです。例えば、Twitterに投稿した内容をFacebookにも投稿するとか、Flickrで投稿した画像をTwitterとFacebookとInstagramにそれぞれ同じものを投稿する。または投稿の際にLineやGmailで通知を送るなどです。具体的には以下のサイトを参考にしてください。
http://hoomey.net/ifttt_study_1/
今回はそのやり方を紹介します。
今回やること
Flickrで投稿した画像をLine@でも投稿する
ただし、IFTTTを利用する場合Flickrの投稿をIFTTTを通して直接Line@に投稿することはできません。
Flickr -> IFTTT -> Maker -> 用意したサーバー -> Line@
の順に情報を送ります。
そのためにIFTTTでの設定以外にサーバーを準備し、その中で動くサ―バープログラムが必要になります。 サーバーはLine botの作り方を参考にしてください。また、サーバーからLine@にリクエストを投げるのもほとんどLine botのプログラムを流用することでできます。
1. IFTTTの設定をする
まずはIFTTTの右上にある自分のアカウント名をクリックし、さらに「New Applet」を選択してください。
次に、「This」を選択します。
選択後出てくる検索画面で「Flickr」と入力し、表示されたFlickrアイコンを選択します。
ここではFlickrに画像が何か投稿したら何かアクションをしたいので、「Any new public photo」を選択して下さい。
次に、「That」を決めていきます。
検索画面で「Maker」と入力し、表示されたMakerのアイコンを選択します。
次の画面では選択肢はひとつしかありません。
最後にMakerでどのようなリクエストをサーバーに送るか設定します。
自分のサーバーのURL。Line botで作ったサーバーと同じものを使うなら
https://自分の作成したアプリ名.herokuapp.com.:443/callback
Post
application/json
設定ができたら、「Create action」を選択し、最後に「Finish」を選択してIFTTTの設定は終了になります。
サーバープログラムの作成
require 'line/bot' module Line module Bot class HTTPClient def http(uri) proxy = URI(ENV["FIXIE_URL"]) http = Net::HTTP.new(uri.host, uri.port, proxy.host, proxy.port, proxy.user, proxy.password) if uri.scheme == "https" http.use_ssl = true end http end end end end class WebhookController < ApplicationController protect_from_forgery with: :null_session # CSRF対策無効化 def client @client ||= Line::Bot::Client.new { |config| config.channel_secret = ENV["LINE_CHANNEL_SECRET"] config.channel_token = ENV["LINE_CHANNEL_TOKEN"] } end def callback body = request.env["rack.input"].gets message = { type: 'image', originalContentUrl: body, previewImageUrl: body } client.push_message("ここはUser Id", message) render status: 200, json: { message: 'OK' } end end
User IdはLine@に紐づいたIDです。 ちゃんとした調べ方が分からなかったので以前作ったLine botプログラムを動作させた際に、受信したリクエストのBodyをまずputs関数で表示させました。 そして、表示させたものからUser Idのタグを探し、ID番号を抽出しました。その値を使っています。
結果としてFlickrで画像を投稿したら
以下のようにLineにも投稿されます。